二階堂眼科

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広島県東広島市西条中央3丁目5-38

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白内障

人の目をカメラに例えた時、レンズに相当する部分を水晶体といいます。
その水晶体がさまざまな原因で濁ってくることがあります。これが「白内障」です。

白内障とは

人の目は、よくカメラにたとえられますが、カメラのレンズに相当するのが水晶体です。
水晶体は直径9mm、厚さ4mmの凸レンズの形をしていて、膜に包まれています。
正常な水晶体は透明で、光をよく通します。
しかし、さまざまな原因で水晶体が濁ってくることがあります。これが「白内障」です。
水晶体が濁ると、光がうまく通らなくなったり、乱反射して視力が低下します。

正常な状態

中程度

強度

眼球断面図

◆白内障の原因

白内障の原因はさまざまですが、もっとも多いのは加齢によるものです。
他には、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として起こるものや、外傷、薬剤の副作用、放射線、ぶどう膜炎などから生じるものもあります。

◆白内障の症状

白内障では、水晶体が濁ることにより、視力が低下します。水晶体の濁り方がひとりひとり違うため、症状はさまざまです。

かすんで見える。

まぶしくなる、明るいところで見えにくい。

一時的に近くが見えやすくなる。眼鏡が合わなくなる。

二重三重に見える。

白内障の手術

白内障の手術は、水晶体の中身を吸い出し、空になった水晶体嚢の中に、眼内レンズを挿入する手術です。
当院での手術には、ヴェリオン手術ガイドシステムを導入しています。手術患者さん一人一人のデータをあらかじめコンピューターに取り込み、手術中に顕微鏡の中にデータを投影します。手術をコンピューターが補助することで、それぞれの患者さんに最適な方法で手術を進行します。また、ミクロン単位の正確な投影像に沿って手術することで、非常に正確で緻密な手術を行なっています。
手術は水曜日に行っており、その日のうちに帰宅できますが、前準備として手術のある週の月曜日から点眼などをしていただく必要があります。

水晶体前嚢の切開

黒目と白目のさかいを2~3mmくらい切開した後、水晶体の前の膜を直径約5~6mmの円形に切り取ります。

水晶体の中身の乳化吸引

超音波白内障乳化吸引装置を用いて、水晶体の中身を乳化し吸い出します。

眼内レンズの挿入

空になった水晶体嚢内に、直径6mmの眼内レンズを折りたたんで挿入します。

眼内レンズの固定

眼内レンズは、眼内レンズを支える脚により水晶体嚢内に固定されます。

当院で使用している眼内レンズ

  • テクニス シナジー
    オプティブルー多焦点眼内レンズ

    従来の二重焦点眼内レンズと焦点深度拡張型眼内レンズを合わせた新しいコンセプトのレンズです。遠方から近方(目から40㎝の距離)まで自然な見え方をします。乱視矯正レンズもあります。選定療養の対象です。

  • FineVision Triumf
    世界初3焦点EDOF

    世界初の三焦点かつ焦点深度拡張のレンズです。遠くから近くまで矯正力が強く、しかも光のにじみやまぶしさなどの欠点が少ないことが特徴です。保険医療や選定療養の対象外です。

  • ミニウェル レディ多焦点眼内レンズ

    遠近両用の眼内レンズで、光のにじみやまぶしさなどの欠点が少ないレンズです。乱視矯正レンズもあります。保険医療や選定療養の対象外です。

  • テクニス シンフォニー
    オプティブルー多焦点眼内レンズ

    ミニウェル レディと比較すると近くが見えにくいですが、満足度の高いレンズです。乱視矯正レンズもあります。選定療養の対象です。

  • 乱視矯正眼内レンズ

    白内障を治すと同時に、乱視を軽減します。通常の保険医療の対象です。

  • 単焦点眼内レンズ

    オーソドックスな眼内レンズで、最も多くの方が使っています。通常の保険医療の対象です。

当院で使用している眼内レンズは、ここで紹介した以外のものもあります。手術を受ける方のご要望や眼の状態に合わせて最適な眼内レンズを選択しています。

多焦点眼内レンズ

白内障手術では、通常眼内レンズを挿入します。眼内レンズには従来から用いられてきた“単焦点眼内レンズ”と最近用いられるようになった“多焦点眼内レンズ”があります。
現在のところ“多焦点眼内レンズ”には健康保険が適用されず、手術料、診療料、薬剤費などが自己負担になります。

“単焦点眼内レンズ”は、遠くなら遠くだけで、近くなら近くだけというように一つの距離に焦点を合わせたレンズです。もちろん、白内障手術後は白内障の濁りがなくなっていますので、明るく、見えやすくなっていますが、一つの距離にしか焦点が合わないため、例えば遠くのものが見える“単焦点眼内レンズ”を使った場合、本や新聞を読むときには老眼鏡が必要です。

“多焦点眼内レンズ”では、遠距離と近距離に焦点が合うため、日常生活の大部分が眼鏡なしで過ごせるようになります。
しかし、若いころの目に戻るわけではなく、長時間読書するときやパソコンを使うときなど、眼鏡をかけたかけたほうが楽な場合があります。
また、術後の見え方に脳が慣れるまで、個人差がありますが、一般的に数ヶ月かかるといわれています。
暗い所でライトを見た時、光をまぶしく感じること(グレア)や、光のまわりに輪がかかって見えること(ハロー)が起きやすくなります。その期間や程度には個人差がありますが、通常徐々に減っていきます。

単焦点眼内レンズの見え方

遠くの棚に焦点が合っています。手元のメモ用紙はぼやけています

多焦点眼内レンズの見え方

遠くの棚と、手元のメモ用紙の両方に焦点が合っています

クリーンルーム

手術室

見学室

当院の手術室は、手術後の重大な合併症である感染性眼内炎を防ぐために、「高性能HEPAフィルター」で空気中の雑菌やほこりなどを取り除き、気圧を上げて高度の衛生状態を保っている「クリーンルーム」です。白内障手術、線維柱帯切開術など、すべての内眼手術をクリーンルームで行っています。

当院では現在まで2万件を超える手術を行い、一人も感染性眼内炎を生じていません。

手術には予測できない合併症がおこる可能性があり、100%の成功率は望むことができませんが、高度な技術と最新の医療設備を整え、できるだけ安全な手術を心がけています。また、手術室には大きな窓があり、ご家族の方は手術を見学できます。

手術を受けられる方へ

1.手術前準備

  • ・入浴、洗髪をし、身体を清潔にします。
  • ・2日前の月曜日から手術前の目薬を術眼に点眼して下さい。

2.手術前

  • ・承諾書、保険証を必ず持参して下さい。
  • ・お化粧はせずに来て下さい。
  • ・手術当日の食事は、普通にされても結構です。
  • ・手術着は、着衣の上から着用して頂きます。

3.手術後

  • ・手術後は、点滴が終わるまで安静にして頂きます。
  • ・ひどい痛みや、気分が悪い時などは、すぐに御連絡下さい。
  • ・手術後の入浴、洗髪、洗顔などは土曜日の夕方から始めて下さい。
  • ・手術側の眼を圧迫する様な動作は控えて下さい。
  • ・処方されたお薬は、回数を増やしたり減らしたりせず、指定通りにご使用下さい。
手術後の点眼について
  • ・手洗いをして、手を清潔にして下さい。
  • ・点眼時は、下まぶたを軽く下に引いて、目薬を1~2滴落として下さい。
  • ・複数の目薬を使用している時は、順序の指定がなければどれを先につけてもかまいませんが、それぞれの間
     を5分間以上空けるようにして下さい。
  • *手術後の点眼薬は約3ヶ月使用して頂きます。経過によって異なります。
手術給付金を受けられる場合があります
手術(白内障・緑内障)、およびレーザー治療を受けられる方で手術給付金を受けられる場合があります。
各自加入されている、保険会社に問い合わせの上、用紙をご持参下さい。
何かありましたら、ご連絡下さい。
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